令和4年新年のご挨拶

新年のご挨拶

(一社)北海道治山林道協会
 会長 若狹 靖

 令和4年の新しい年を迎え、謹んでお慶び申し上げます。                       会員の皆様をはじめ、関係機関の方々には、日頃から当協会の事業推進にご支援、ご協力をいただき厚くお礼申し上げます。

 昨年は、新型コロナの感染拡大を繰り返す中、新たな変異株の出現など収束に向けた道筋が見えないままの年越しとなりました。長期にわたり道民、国民生活に大きな制限と影響を及ぼしているところですが、治山事業、林道事業の推進については、コロナ禍の中でも比較的順調に進んでいるものと考えているところです。

 また、北海道においては、これまで毎年のように続いてきた広範囲にわたる激甚な災害の発生もなく比較的平穏に経過し、平成30年に発生した北海道胆振東部地震災害の緊急対応個所の復旧に、一定のめどがついた年となりました。

 一方で、全国的には、7月の静岡県や神奈川県を中心とした集中豪雨に始まり、8月には、九州北部を中心に中国、北陸など広い範囲で集中豪雨災害が発生し、いずれも亡くなられた方が20名を超えるなど、甚大な被害を伴う激甚災害となりました。

 こうした全国で相次ぐ激甚な自然災害の発生を受けて、国では、令和3年度からの5年間で「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」の実施を新たに開始し、11月に閣議決定された令和3年度補正予算に2年目分の経費が計上され、12月末に閣議決定された令和4年度当初予算と合わせて、目標額の2600億円を大きく上回る林野公共事業予算が引き続き確保されることとなりました。

 当協会といたしましても、令和4年度も引き続き荒廃山地の復旧・予防対策や海岸防災林の整備、流木被害防止対策などに集中的に取り組むことともに、新たな防災・減災、国土強靭化対策の着実な実施について、国等に強力に働きかけていく必要があると考えており、災害復旧対策の緊急性、重要性はもちろんのこと、山地災害の未然防止に向けた総合的な事前防災・減災対策の実施、さらには、災害に強い健全な森林づくりに必要不可欠な路網整備を担う林道事業の重要性を、あらためて痛感しているところです。

 いうまでもなく、治山・林道事業は国土の保全や、適切な森林整備を推進することにより、国民の生命・財産を守る、我が国の根幹を支える重要な公共事業です。当協会としても、これまで市町村の路網担当者を対象とした林内路網整備推進のための研修会を実施するとともに、治山、林道関係のセミナー、講演会を開催するなど、関係機関と一体となった取り組みを進めてきたところであり、広く道民に対する治山・林道事業の重要性の普及啓発活動や、国・道に対する予算の確保や施策の充実、災害復旧対策の推進についての要望活動などについても、より一層積極的に取り組んでまいりたいと考えています。

 結びになりますが、被災地域の早期復興と、コロナ禍の一日も早い終息を願いますとともに、本年が皆様にとって幸多い年となりますよう、心からお祈りし、新年のご挨拶と致します。

年頭所感

―「ゼロカーボン北海道」の実現に貢献する百年先を見据えた森林づくり―

北海道水産林務部長
佐藤 卓也

 令和四年の新春を迎え、謹んでごあいさつを申し上げます。

 昨年は、春先から続いた輸入材の入荷減少による道産建築材の需要の高まりなどを背景に、コロナ禍により落ち込んだ道産木材の需要は回復基調で推移するとともに、札幌市内に道産トドマツCLTなどを利用した十一階建てのハイブリッド木造ホテルが建設されるなど、道産木材への注目が一層高まった年となりました。

 また、本道で三十四年ぶり二度目となる全国育樹祭を「つなごう未来へ この木 この森 この緑」をテーマに開催し、秋篠宮皇嗣同妃両殿下にオンラインで御臨席いただき、継続して森を守り育てていくことの大切さや本道発祥の木育を全国に広く発信しました。

 一方、地球温暖化対策への国際的な取組が加速し、国では、2050年カーボンニュートラルを明確に打ち出し、温室効果ガスの削減目標が引き上げられたほか、新たな森林・林業基本計画において、森林・林業・木材産業による「グリーン成長」の実現を目指すこととしており、道が進める「ゼロカーボン北海道」の実現にも資する森林吸収源対策の一層の強化が求められています。

 本年は、「北海道森林づくり基本計画」を改定することとしており、改定にあたっては、こうした動きを加速させるため、活力ある森林づくりをはじめ、ICT等を活用して植林作業等の効率化を図るスマート林業の推進や、「HOKKAIDO WOOD」ブランドの活用などによる道産木材の需要拡大、さらには、近い将来、伐採対象の人工林が徐々に減少することを踏まえた広葉樹の育成や活用、木育マイスター・企業などによる木育活動の推進などを重点的な施策として計画に新たに盛り込み、伐採や木材利用に関する目標を見直すなど、計画の実効性を確保し、森林資源の循環利用の確立を図る考えです。

 また、道民共通の財産である道有林では、「道有林基本計画」を改定し、人工林において、公益的機能の発揮を図りながら積極的な伐採、再造林を進めるほか、天然力を活用して針広混交林化を図るなど、北海道らしい森林づくりを先導的に進めるとともに、地域の木材需要を踏まえて原木の安定供給に取り組むなど、道有林の資源や技術力を活かして地域に貢献してまいります。

 さらに、本年3月には「北海道立北の森づくり専門学院」の第1期生が卒業を迎え、林業・木材産業の幅広い知識と確かな技術を身に着けた生徒が全道各地へ就業する予定であり、引き続き、本道の林業・木材産業の現場で、活躍できる人材の育成・確保を進めてまいります。

 新たな計画がスタートする本年を、林業・木材産業の持続的な発展に向けた取組を一層進めるための重要な年と位置付けており、適切な森林の整備と道産木材の安定供給を進めるとともに、森林の国土保全機能を高め、豪雨などによる山地災害から地域住民の生命・財産を保全するなど、百年先を見据え、北海道らしい豊かな森林を守り育てるために全力で取り組んでまいる決意です。

 新しい年が、本道の林業・木材産業にとって、夢と希望に満ちたより良い年となりますことを心から祈念するとともに、コロナ禍の一日も早い終息を願い、年頭のご挨拶とさせていただきます。

年頭のご挨拶

北海道水産林務部林務局
治山課長 土岐 倫功

 新年あけましておめでとうございます。                                                                           令和4年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。  

 北海道治山林道協会会員並びに関係の皆様には、平素より治山事業の推進等に多大なるご支援、ご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。

 昨年は、一昨年から続く新型コロナウイルス感染症の影響が収まらず、自粛を余儀なくされた日常生活もさることながら、業務においても、Web形式による会議の活用や在宅勤務が定着するなど、今後の業務の進め方に大きな変化を感じた1年でありました。

 さて、昨年の治山に関する話題としまして、8月、11月に発達した低気圧の影響により、道南を中心に記録的雨量を観測し、山地災害が危惧されたところでありましたが、幸いにも、甚大な被害がなく、全道的にも例年にない災害の少ない年となりました。

 一方、平成30年から引き続く胆振東部地震の復旧についてですが、緊急に対策が必要な箇所で実施した災害復旧事業については、令和3年5月に無事に完了しました。

 未だ対策が完了していない崩壊林地につきましては、これまでの対策に引き続き、治山激甚災害対策特別緊急事業や復旧治山事業により、今後も確実な復旧を進めていきます。

 全道における治山対策については、令和2年12月に閣議決定した「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の取り組みが令和2年度補正予算で措置されたことから、荒廃山地の復旧、山地災害の未然防止対策はもとより、流域治水の取組、海岸防災林整備、治山施設の長寿命化対策などのハード対策と併せて、山地災害危険地区の地域住民への周知、ICT等の新技術の導入促進などのソフト対策に取り組むなど、対策を進めているところですが、本年においても、令和3年度補正予算と令和4年度当初予算を活用し、同取り組みを一層加速化していくこととしています。

 新しい年が会員並びに関係する皆様にとって良い一年となりますよう、心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

年頭のご挨拶

北海道水産林務部林務局森林整備課
路網整備担当課長 神馬 昭男

 令和4年の新春を迎え、謹んでお喜びを申し上げます。                                一般社団法人北海道治山林道協会の会員及び関係の皆様には、日頃より森林整備事業とりわけ路網整備事業の推進に、ご協力とご理解をいただいておりますことに感謝申しあげます。

 北海道胆振東部地震から3年が過ぎ、被災した林道施設については、国の災害復旧事業を活用した被害規模の大きい69箇所について、予定どおり全て完了を迎えることができました。今後は、林道に接続する森林作業道等の整備について町等への支援を行いながら、森林の再生に向けて路網整備を取り組んでまいります。

 さて、道内の人工林資源は利用期を迎え、主伐や間伐などの森林施業を低コストで効率的に進めるとともに、木材を安定的に供給するためには、これらの基盤となる路網の整備が重要となります。 

 路網の整備を進めていく上で、測量設計業務は現地踏査や技術的判断など多くの労力や費用が必要な状況となっています。

 そのため、路網整備にかかる測量技術のICT化を進め、業務の効率化や簡素化を図るため、令和2年度よりドローンレーザ等を活用した路網整備ワーキンググループを設置し、令和4年度についても引き続きICT建設機械や3次元測量等を活用した取組を進めていくこととしています。

 また、市町村や森林組合、振興局職員の路網担当者が近年新規採用者の増加を受けて若返っていることから、昨年は貴協会と協力して路網整備技術者研修(設計・積算ワークショップ)を2回開催したほか、林道事業基礎研修を行い路網技術者の人材育成を図りました。  

 そのほか、昨年行われた、第44回林道維持管理コンクールにおいて、胆振総合振興局森林室が管理する林道厚真川線が農林水産大臣賞を受賞し、「2021治山・林道のつどい」において表彰されました。

 最後になりますが、引き続き、胆振東部地域の森林再生に計画的に取り組むとともに、木材を安定的に供給し森林の有する多面的機能を持続的に発揮していくために全道の路網整備を進めてまいりますので、森林整備に対するご理解とご協力を重ねてお願い申しあげますとともに、会員並びに関係する皆様方のご健勝とご多幸を祈念し年頭の挨拶とさせていただきます。