令和8年新年のご挨拶

新年のご挨拶

(一社)北海道治山林道協会
 会長 竹中 喜之

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 会員の皆さまにおかれましては、健やかに新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、関係機関の皆さまには、日頃から北海道の治山林道事業の推進に格別のご支援、ご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。

 昨年は、2月に岩手県大船渡市において林野火災が発生、森林被害面積は過去数十年で最大となりました。さらに、8月6日には、北日本から西日本の広い範囲で大雨となり、九州北部では山腹崩壊が発生し、人々の生活に大きな打撃を与えました。

 北海道においては、令和3年に気象庁が「顕著な大雨に関する情報」の運用を開始して以降、初めての線状降水帯が9月に発生し、記録的な大雨や強風をもたらし、浸水や停電などの被害が発生しました。また、人的被害はなかったものの、多くの山地災害、林道災害が発生しました。

 こうした全国で相次ぐ激甚な自然災害の発生を受けて、国ではこれまで、3か年緊急対策(H30~R2)や5か年加速化対策(R3~R7)等の国土強靱化の取組を強力に推進、令和7年には後継となる「第1次国土強靱化中期計画」(R8~R12)を策定しました。 昨年12月16日に成立した令和7年度補正予算に1年目分の経費が計上され、12月26日に閣議決定された令和8年度当初予算と合わせて、5年ぶりに2,800億円を上回る林野公共事業予算が確保されることが確実となりました。

 当協会といたしましても、荒廃山地の復旧・予防対策や海岸防災林の整備、さらには路網や治山・林道施設の長寿命化対策など防災インフラ等の集中的な整備を行うことなど、中期計画に沿った防災・減災、国土強靱化の取組の切れ目のない推進について、国等への働きかけを積極的に行ってまいります。

治山事業は、被災した森林の再生や、荒廃地・荒廃森林の整備、集落や農地等を守る防災林の造成など、また林道事業は、防災機能の強化に向けた林道の開設・改良や森林作業道の復旧等を通じて、国民の生命、財産及び生活環境を保全するとともに、地域経済への貢献と森林資源の適切な管理を実現し、国土強靱化や地球温暖化防止等に資する重要な公共事業です。

 当協会では、今年も治山・林道事業の重要性を広く道民の皆さまに周知するとともに、市町村や森林組合等の路網担当者を対象とした実務研修会の実施、治山・林道関係のセミナーや講演会の開催など、関係機関と一体となった取組を一層推進してまいります。

 結びになりますが、本年が皆さまにとって実り多き1年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

年頭所感

本道の森林の価値をより高める百年先を見据えた森林づくり

北海道水産林務部長
岡嶋 秀典

 令和8年の新春を迎え、謹んでごあいさつを申し上げます。

 昨年の本道の林業・木材産業を振り返ると、エネルギーや資材価格の高止まりや、住宅着工の減少などによる木材需要の低迷に加え、森林内での違法な開発行為や、道南地域でのナラ枯れ被害の拡大のほか、道有林において大規模に創出したクレジットを初めて企業に販売するなど、本道の豊かな森林に改めて注目が集まった1年でした。

 こうした中、道では、低燃費型の機械の導入への支援により、燃油価格の高騰などに直面する林業事業者等の負担軽減を図るとともに、引き続き、関係機関と連携して、森林での違法な開発行為に対する事業者への是正措置など、森林計画制度、林地開発許可制度の適切な運用や、ナラ枯れ被害地域の拡大防止に努めるほか、森林由来クレジットの創出・販売を進めてまいります。

また、「森林環境譲与税」を活用し、市町村による森林整備や木材利用を支援するとともに、クリーンラーチなど優良種苗の増産、森林の若返りを図る伐採後の着実な植林や健全な森林を育成する間伐といった活力ある森林づくりを進めるほか、「HOKKAIDO WOOD BUILDING」や「HOKKAIDO WOOD HOUSE」のさらなる登録推進など道産木材の需要拡大、安定供給体制の構築、さらには、森林作業の効率化を図るスマート林業の推進や、北の森づくり専門学院を核とした担い手の育成など、林業・木材産業の成長産業化と森林資源の循環利用を一層進め、「ゼロカーボン北海道の実現」にも貢献してまいります。

 さらには、全道で500万本の植樹・育樹を目指す「道民ひとり1本植樹・育樹運動」の取組を進めるため、北海道植樹祭については、道南、道北、道東、道央の4エリアで実施することとし、昨年の函館市での開催を皮切りに、本年は道北地域での開催を予定しているほか、イベントでの植樹体験や、木育マイスター、企業等が連携した木育活動といった道民の皆様との協働による森林づくりを進めてまいります。

 加えて、道民共通の財産である道有林において、森林の現況に応じた伐採・再造林や、人工林の針広混交林化、天然林の育成を進めることにより、森林の公益的機能の維持・増進と木材の安定供給を図るとともに、大規模なクレジットを引き続き創出・販売し、その成果やノウハウを市町村など森林所有者へ普及することにより、森林の価値向上と森林整備を進めるなど、地域の森林づくりにおける先導的な役割を果たすほか、近年、頻発化・激甚化する豪雨などによる山地災害から地域住民の生命・財産を保全するため、治山事業により森林の国土保全機能を高めるなど、北海道らしい豊かな森林を守り育てる百年先を見据えた森林づくりを積極的に進めてまいります。

 新しい1年が、本道の林業・木材産業にとって、夢と希望に満ちたより良い年となりますことを心からご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。 

年頭のご挨拶

北海道水産林務部林務局
治山課長 羽角 修司

 令和8年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。

 北海道治山林道協会会員並びに関係の皆様には、平素より治山事業の推進等に多大なるご支援、ご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。

 昨年は、2月に岩手県大船渡市において、平成以降、国内最大規模の山林火災が発生したほか、8月から9月にかけて、全国各地で異常な豪雨や暴風雨による河川氾濫や土砂災害などが多発しており、林務関係においても、大規模な山地災害等が多発したところです。

 道においても、線状降水帯の発生をお知らせする「顕著な大雨に関する気象情報」の運用が開始されてから、道内で初となる線状降水帯の発生をはじめ、8月から9月にかけて全道各地で記録的な大雨に見舞われて、渡島、檜山、十勝、釧路、根室管内で24箇所、約21億2千万円の林地被害が発生し、人家や道路などに甚大な被害を及ぼしました。これらの災害発生箇所の内、国の災害復旧事業の対象となる12箇所について国に申請し、12月上旬までに全箇所の事業の決定が認められたところです。

 今後、これら災害発生箇所における再度災害の防止を図るため、国の災害復旧事業予算などを活用して着実な災害復旧を進めるとともに、昨年6月に閣議決定された「第1次国土強靱化実施中期計画」の取組に向けて措置された令和7年度補正予算や、令和8年度当初予算を活用し、胆振東部地震などにより荒廃した林地の復旧や崩壊の予防をはじめ、津波に強い海岸防災林の整備、既存治山施設の長寿命化など、国土強靱化に資する対策を一層推進してまいります。

 また、道では、労務の省力化や、工事の生産性・安全性の向上に向けた対策を進めるため、3次元測量やICT建設機械による土工のほか、モバイル端末を使用して現場の施工状況の確認や受注者との打合せを行う「遠隔臨場」など、ICT技術の導入促進について、引き続き取り組んでまいります。

 最後に、本年も引き続き治山事業の推進にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げるとともに、新しい年が皆様にとって良い一年となりますよう、心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

年頭のご挨拶

北海道水産林務部林務局森林整備課
路網整備担当課長 土井 和行

 令和8年の新春を迎え、謹んでお喜びを申しあげます。

 北海道治山林道協会の会員並びに関係の皆様には、日頃より森林整備事業とりわけ路網事業の推進等に、ご支援、ご協力をいただいておりますことに感謝申しあげます。

 昨年は、7月から10月にかけての豪雨等により、檜山、留萌など6振興局管内で19箇所3億4千万円の林道被害(公共災害)が発生したため、現在、植林や間伐などの森林施業や木材の搬出などに支障が生じないよう、市町と連携しながら早期復旧に向けた取組を進めているところです。

 また、道では、ゼロカーボン北海道の実現に向けた森林吸収源対策として、計画的な伐採と伐採後の着実な植林により、活力ある森林づくりを進めることとしており、森林整備の基盤である路網の役割は益々重要となっています。

このため、木材の効率的な搬出や伐採・植林などの森林施業を行うために必要な幹線となる「林道」、林道を補完し主に木材運搬等に利用される「林業専用道」、主に林業機械等が走行する「森林作業道」を、それぞれの役割に応じ適切に組み合わせて整備を進めていくほか、災害に強い構造への施設の改良や老朽化が進む林道橋等の長寿命化対策に加え、ICTの活用などにも取り組んでいくこととしています。

 そのほか、市町村や森林組合、道の路網担当者の若返りが進み、路網技術者の育成も喫緊の課題となっているため、貴協会と連携し実施している路網整備技術者研修(設計・積算ワークショップ)をはじめ、路網に関する知識や技術の習得に向けた各種研修会を開催するとともに、日常のOJTに取り組むなどして、路網技術の継承にも努めてまいります。

 結びになりますが、道では、引き続き、関係の皆様と連携しながら、活力ある森林づくりや林業の生産性向上を図るために必要な路網の整備を計画的かつ着実に進めてまいりますので、本年も路網整備に対するご理解とご協力をお願い申しあげますとともに、会員並びに関係する皆様方のご健勝とご多幸をご祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。