平成27年度路網・作業システム整備方針普及現地検討会(第2回)の開催
路網整備を担当する市町村職員や森林組合職員等を対象に、道が策定した「路網・作業システム整備方針」の普及を目的とした標記検討会を、10月21日、22日の二日間にわたり上川管内下川町において開催しました。
この検討会は、北海道森林整備加速化・林業再生事業として、道水産林務部の助成を得て当協会が実施するもので、本年度は、6月に札幌市及び美唄市で開催した第1回に引き続き、第2回目を今回下川町において開催しました。
初日は、東京大学酒井教授による「林業生産技術のイノベーション」と題した講義、北海道大学渋谷准教授による「これからの北海道林業に必要な考え方」と題した講義が行われ、講義終了後は、両先生を交えて活発な質疑、意見交換が行われました。
二日目の午前中は、下川町21世紀の森町有林において、「効率的な路網整備による収益性向上を目指した森林経営」をテーマに、また、ハーベスタとフォワーダによる伐木・造材・集材作業の実演を見学するとともに、、エネルギー自給による限界集落の再生を目指した「一の橋バイオビレッジ」を視察するなど、有意義かつ興味深い現地検討が行われました。
また午後からは、一連の検討会の締めくくりとして、北海道水産林務部の担当者を講師に、「森林施業の集約化に向けた森林計画制度」、「路網・作業システム整備方針」、「丈夫で簡易な使いやすい路網整備の手引き」、「北海道の林業機械と作業システム」、「低コスト施業の手引き」の普及をテーマとして室内講義を行い、両日の室内講義、現地検討ともに100名を超える方々に参加をいただきました。
高性能林業機械実演 スキッダ併用型フォワーダ