2009.7 第15号 緊急雇用創出推進事業の実施について
北海道では平成21年度に国の緊急雇用創出事業交付金を活用して、次のとおり治山事業・保安林管理に関連する事業を実施します。
1.森の魚道環境整備事業
北海道では治山ダムを設置するなどして土砂の流出防止などの防災対策を図っていますが、治山ダムへの魚道の設置によるサケなどの降海型の魚類等への配慮にも取り組み、平成19年度末時点で合計306基(H19)の魚道整備を行うとともにNPO団体の協力を得ながら維持管理するなど、計画的に河川環境の改善に努めています。
しかしながら、平成18年の豪雨により魚道内にも大量の土砂が堆積し、これまでの管理水準では魚道の機能維持が困難な状況となったことから、今回の緊急雇用創出事業交付金を活用して、喫緊に対応が必要な魚道の機能回復を図ります。
(1)事業概要
①現況調査
治山ダムに設置された魚道306基の現況調査を2回実施
②データ入力・図面整理
現地で記録したデータを魚道工現況調査票に入力するほか
魚道工構造図、写真等の整理編纂
③魚道清掃
土砂が堆積した27基の魚道清掃を実施
(2)事業の実施予定
①時 期:平成21年8月~12月
②実施場所:北海道全域
2.保安林標識板点検・設置業務
民有林の保安林については都道府県が保安林を表示する標識を設置することになっていますが、予算上の制約もあり、錆や損傷を受けた標識の交換作業がなかなか進まない状況でしたが、今回の緊急雇用創出事業交付金を活用することにより、消滅するなどした標識の代わりに、補助標識となる標板を設置して保安林を明示します。
(1)事業概要
①民有保安林内の保安林標識・標板の設置
状況の調査。
②経年変化等により標識が消滅或いは著
しく損傷している保安林に、補助標識で
ある標板を設置する。
(2)事業の実施予定
① 時 期:平成21年8月~10月
② 実施場所:道内3支庁管内
(檜山支庁、上川支庁、十勝支庁)
③ そ の 他:保安林の周囲でおおむね
50mごとの立木に、第1種
標板と第2種標板を交互に
設置。