2011.10.31~11. 1 平成23年度民有林路網整備担当者技術研修会の開催報告

 昨年度に阿寒郡鶴居村で実施した「森林・林業再生プラン実践事業」において、数々の提言をいただいた林業先進国ドイツのフォレスターを講師として招き、路網整備に従事する技術者等を対象とした「平成23年度民有林路網整備担当者技術研修会」が、阿寒郡鶴居村の幌居農村環境改善センターで10月31日と翌日1日にかけて開催されました。
 当該研修には、振興局、市町村、森林組合の担当者など約100人が出席し、主催者である北海道から森林計画担当局長の森田良二氏、共催者である社団法人北海道治山林道協会から副会長の佐々木泰氏と鶴居村森林組合から組合長の松井廣道氏のあいさつにより開会されました。

主催を代表して開会挨拶をする北海道水産林務部の森田森林計画担当局長                研修会場

当該研修の1日目は、鶴居村民の森で実践した欧州型路網整備区間で、フォレスターのカール・コルブ氏とミヒャエル・ランゲ氏による現地研修をはじめ、オペレーターのベクター・ベッヒラ―氏によるバックホウの林道開削作業の実演が行なわれました。
 また、室内研修では、フォレスターと研修参加者との活発な意見交換が行なわれました。

講師の皆様 左から、通訳の池田氏、フォレスターのランゲ氏とコルブ氏、オペレーターのベッヒラ―氏 現地研修の様子
欧州型路網作設の実演              鶴居村で実践した屋根型路盤
意見交換会で参加者の質問に答えるランゲ氏   フォレスターとの意見交換会

2日目は、鶴居村森林組合の森林整備課長 門間孝巌氏から「モデル地区の森林施業と路網整備の実際」について、鶴居村での事例報告がおこなわれました。最後の議題である「林業機械及び作業システム」について、北海道水産林務部森林活用課の主任普及指導員 只野泰光氏から講義が行なわれ、活発な意見交換のなか、盛況のうちに閉会となりました。

鶴居村森林組合の門間森林整備課長       北海道森林活用課の只野主任普及指導員