平成28年度 民有林治山事業予算の決定状況
平成28年度の林野公共事業について
平成28年度の林野公共事業は、地球温暖化を防止するとともに、豊富な森林資源を循環利用するための間伐等の森林施業や、路網の整備等の着実な実施等により林業の成長産業化を実現するとともに、近年の集中豪雨等による山地災害の発生や地球温暖化による山地災害発生リスクの上昇予測等を踏まえた事前防災・減災対策を推進するため、森林整備事業、治山事業、農山漁村地域整備交付金事業及び復旧・復興事業を実施することとしている。
林野庁関係公共事業費(一般公共事業費、災害復旧等事業費計)の平成28年度概算決定額は、1,900億円(対前年度比99.0%)で、そのうち治山事業費は、597億円(対前年度比97.0%)、森林整備事業費は、1,203億円(対前年度比100.0%)となっている。
このほか、地方の裁量によって実施する農林水産業の基盤整備や農山漁村の防災・減災対策(森林分野では路網整備や予防治山等の事業)を支援する、農山漁村地域整備交付金(公共)が前年同額で措置されている。
また、平成27年度林野庁関係補正予算として、新たな経済対策592億円が編成され、治山事業49億円、森林整備事業171億円が計上された。
平成28年度北海道民有林治山事業予算について
北海道水産林務部関係平成28年度当初予算は、総額66,058百万円で、対前年度2定現計比で108.1%となっている。
このうち林務関係分は、北海道森林づくり基本計画に基づき、北海道にふさわしい豊かな生態系をはぐくむ森林づくりを進めるため、合計32,957百万円(対前年度比119.9%)、そのうち公共事業費は17,593百万円(対前年度比100.0%)となっている。
また、平成27年度補正予算として、治山事業費(国費)221百万円が計上された。
林野公共(補助)事業、農山漁村地域整備交付金(公共)事業、平成27年度補正事業を合せた、平成28年度治山事業予算(28年度実施ベース)は、事業費7,762百万円、国費3,833百万円で、対前年度(実施ベース)比102%と、非常に厳しい予算状況となった前年度とほぼ同規模の予算状況となっており、治山事業の実施にあたっては、引き続き一層の効果的、効率的な実施が望まれる。