2009.7 第15号 ホームページの開設と機関紙「北海道の治山林道」の発行について

 戦中・戦後の国土の荒廃から復興するため、北海道の民有林治山事業は昭和23年度に始まり、翌昭和24年10月に北海道治山治水協会が任意団体として設立されました。
また、昭和35年には治山事業十ヶ年計画の施行とともに道庁林務部に治山課が設置されるなど治山事業が本格化に実施されるようになり、治山事業の推進・啓蒙を図る弘報活動を活発化するため、昭和38年11月に第1号の弘報紙「北海道の治山」が発行されました。
その後、当協会は昭和54年4月に社団法人北海道治山協会として社団法人へ改組し、平成17年5月には北海道林道協会と合併しましたが、それまでの42年間で、「北海道の治山」の発行は、全149号(平成17年4月)にのぼりました。
 一方、北海道林道協会は昭和24年10月に林道事業の推進団体として設立されましたが、創立十周年を契機に昭和36年9月に「北海道の林道」の創刊号が発行されました。「北海道の林道」は(社)北海道治山協会と合併するまでの44年間に全51号を発行してきました。
 現在の「北海道の治山林道」は、社団法人北海道治山林道協会が発足後、平成17年9月に創刊号が発行され、現在までに全14号を発行してきましたが、これまで、治山・林道事業に関する国や道の予算や施策、知識や技術の紹介、協会の行事の紹介や各種コンクールの募集案内などの情報誌として、会員はもとより関係機関や関係者に広くご愛読いただいておりました。
 しかしながら、近年、インターネットの普及に伴い、会員の皆様から情報伝達の迅速化等の要望がよせられております。
こうしたことから当協会としては、公益法人制度改革への対応から透明性の高い法人運営が求められていること、また公共事業の縮減傾向がつづき厳しい財政運営に置かれて今まで以上に効率的な業務執行が求められていることなどを踏まえ、あらたに当協会のホームページを開設することといたしました。
 このため、これまで年4回発行していた機関紙「北海道の治山林道」の登載内容は、このホームページの中で閲覧・ご利用いただけることとなり、当協会の定期刊行物としては第15号をもって終えることとしました。これまでのご愛顧に感謝を申し上げる次第であります。
 前述のように当協会の機関紙は50年近い歴史を有し、手に取れる印刷物としての冊子は愛着があり捨てがたいものではありますが、ホームページの中で機関紙の登載内容や当協会に係る業務内容、運営状況などの情報提供の一元化が図られることから、会員の皆様に情報をタイムリーかつ迅速に伝えることが出来ると考えておりますので、今後ともご理解とご協力をお願いいたします。

 平成21年7月
                                   (社)北海道治山林道協会
                                       会長 若狹 靖